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睡眠時無呼吸症候群

夜間の大きないびきや無呼吸を指摘されたり、日中に強い眠気や倦怠感を自覚する方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがあります。肥満による脂肪沈着や下あごの形状などにより、気道が狭くなることで発症する閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と、脳の呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)に分類されます。

OSASに罹患すると、睡眠の質が著しく低下し、日中の活動性や集中力、運転能力が低下するだけでなく、高血圧症や糖尿病、虚血性心疾患などの生活習慣病を高率に合併し、生命予後にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

睡眠時無呼吸症候群の概要

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)が身体に及ぼす影響

OSASでは、睡眠中に上気道が繰り返し閉塞することで十分なガス交換ができなくなり、著しい低酸素血症と高炭酸ガス血症を引き起こします。これにより血管攣縮や不整脈が誘発され、心血管系への負担が増大します。

また、塞がった気道で呼吸を行おうと呼吸筋が強く収縮するため、胸腔内が強い陰圧となり左心系への負荷が高まります。さらに、無呼吸と中途覚醒を繰り返すことで深い睡眠が得られず、日中の傾眠や思考力低下、精神・神経機能の低下を招きます。

睡眠時無呼吸症候群の検査手順

検査では専用の機器を装着し、睡眠中の呼吸状態、いびきや無呼吸の頻度・持続時間、酸素飽和度(SpO2)の低下などを詳しく調べます。

  1. 問診
    自覚症状や生活習慣、同居者からのいびき・無呼吸の指摘などを詳しく伺います。
  2. 簡易検査
    ご自宅で指先にパルスオキシメータを取り付け、睡眠中の酸素飽和度(SpO2)や気流、いびき音を記録します。
  3. 精密検査(PSG検査)
    簡易検査で確定診断が難しい場合に行います。脳波や筋電図などを追加して睡眠の質と呼吸状態を総合的に評価します。現在は在宅での検査が可能です。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

検査の結果、中等症から重症と判定された場合は、標準的な治療法であるCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)を行います。CPAP装置から鼻マスクを介して適切な圧力をかけた空気を気道へ送り込み、気道の閉塞を防ぐことで自覚症状を大幅に改善します。

また、肥満が原因となっている場合は、体重の減量によって呼吸状態が大きく改善することがあるため、食事指導や運動療法などの生活習慣改善も並行して進めます。

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